Gate日報（12月8日）：FRB FOMC金利決定が開催；フランスの大手銀行BPCEが暗号資産取引を開始

ビットコイン（BTC）は週末の大幅下落から反発し、12月8日時点で約90,515米ドルとなっています。今週は米連邦準備制度理事会（FRB）のFOMC政策金利決定が予定されており、市場は金利が3.5％〜3.75％の水準に引き下げられると予想しています。フランスの銀行大手BPCEはアプリ内での暗号資産取引機能を開始予定です。WisdomTreeはオプション収益戦略のトークン化を進め、伝統金融と革新的金融の融合を加速させています。

マクロイベント & 仮想通貨業界の注目点

1、連邦公開市場委員会（FOMC）は今週水曜日に本年最後の会合を開催します。多くの市場観測筋はFRBが3回連続で利下げを行うと見込んでいます。投資家は金利が3.5％〜3.75％まで下げられると予測していますが、インフレ率が依然としてFRBの目標を上回る中で借入コストを下げるべきかどうかの議論は続いています。政府閉鎖の影響で経済報告の公表が遅れているため、FRB当局者は全ての経済データを把握できないまま決定を下すことになります。データ遅延の影響で最新の雇用統計を得られず、労働市場への懸念が再度利下げを促すと見られます。

2、資産運用会社WisdomTreeは、複雑なオプション収益戦略をオンチェーンで実現するトークン化ファンドを新たに立ち上げ、ブロックチェーン技術と伝統金融の融合が進んでいることを示しました。WisdomTree Equity Premium Income Digital Fundは、Volos US Large Cap Target 2.5% PutWrite Indexの価格・収益パフォーマンスの追跡を目指しています。同指数は「プットオプションの売り」を基準としたストラテジーで、収益獲得や市場変動のヘッジ目的で一般的に利用されています。WisdomTreeは現在、広く利用されている政府系マネーマーケットファンドを含む15個のトークン化ファンドを運用しており、同ファンドの運用資産総額は7.3億米ドルを超えています。

3、フランスの銀行大手BPCEは、数百万人のリテール顧客向けに暗号資産取引サービスの提供を準備しており、欧州の大手伝統銀行で初めてデジタル資産を取り扱う企業の一つとなります。The Big Whaleの報道によると、同グループは月曜日からBanque PopulaireおよびCaisse d’Épargneのモバイルアプリでビットコイン、イーサリアム、Solana、USDCの売買が可能になります。

ニュース速報

1、Robinhoodは証券仲介業務および暗号資産取引プラットフォームの買収を通じてインドネシア市場に参入へ

2、Bittensorは12月14日に初の半減期を迎え、TAOの1日あたり発行量が3600枚に減少

3、ZKsyncは2026年に初期ネットワークZKsync Liteの廃止を計画

4、「1011フラッシュクラッシュ後にショートを仕込んだインサイダー大口」はロングポジション規模が1.64億米ドルに達し、現在含み損は95万米ドル

5、Michael Saylorが再度ビットコインTracker情報を発信、来週には追加購入データを公表か

6、分析：現状の市場は2022年弱気相場初期との類似点があるが、投資家心理は改善し始めている

7、データ：USDT総供給量が1,900億枚を突破し過去最高を更新

8、データ：APT、LINEA、CHEELなどのトークンが来週大量アンロック予定、APTのアンロック総額は約1,930万米ドル

マーケット動向

1、ビットコイン最新情報：$BTC 週末の大幅下落から反発し、現在約90,515米ドル。過去24時間のロスカットは1.02億米ドルで、主にロングポジションの清算。

2、米主要株価指数は12月5日の終値で全面的に小幅高となり、S&P500は史上最高値に迫る水準。直近発表された一連の経済指標により、今週のFRB利下げ観測が維持されました。先週の動きを振り返ると、ダウは0.5％上昇、S&Pは0.31％上昇、ナスダックは0.91％上昇、フィラデルフィア半導体指数は3.84％上昇。

（出典：Gate）

3、Gate BTC/USDT清算マップによると、現時点の89,610.40 USDTを基準に、88,428米ドル付近まで下落した場合、ロングポジションの累計清算額は3.12億米ドルを超える。逆に90,944米ドル付近まで上昇した場合、ショートポジションの累計清算額は1.97億米ドルを超える。ショートサイドの清算額はロングサイドに比べて明らかに少ないため、適切なレバレッジ管理を推奨し、市場変動による大規模なロスカットを回避するよう勧告。

（出典：Coinglass）

4、過去24時間で、BTC現物の流入額は13.1億米ドル、流出額は13.7億米ドルで、純流出は0.6億米ドル。

（出典：Coinglass）

5、過去24時間で、$BTC、$ZEC、$PIEVERSE、$BEAT、$PHE などの先物取引で純流出が目立ち、トレードチャンスが存在。

X KOL 注目の見解

Phyrex Ni（@Phyrex_Ni）：「週末はビットコイン価格こそ良くなかったものの、9万ドルを超えることはなかったが、ここ2日間の市場心理はまだ悪くはなく、流動性が最も低いタイミングでの暴落も回避された。投資家が今最も注目しているのは12月11日のFRB金融政策だろう。12月の利下げはかなり高確率で、誰もパウエルの発言を止められないだろう。」

「これで思い出すのは2024年末、当時はクリスマス近くで、12月の利下げで市場心理は良好だった。加えてトランプが大統領選挙に勝利し、私もお祝いしようとしたが、結果的にはパウエルの発言で市場は低迷。主な理由は2025年の利下げ見通しで、当時は利下げ2回の予想だったが、結局2025年は年間4回の利下げとなった。今後パウエルが何を言うか分からないが、新たなFRB議長が就任すれば、急速な利下げにはならなくても、トランプと同じ考えで本格的な利下げ局面に入る可能性が高い。ただし12月の会合とドットチャートは依然として頭が痛い問題。」

「ビットコインのデータを見ると、ようやく回転率は下がった。週末要因もあるが、回転率の低下は市場の不安心理の緩和にもつながる。実際、今の市場と先週は何も変わらず、悪材料データも特に無い。依然として12月のFRB利下げ期待が続いているが、市場調整の主な理由は各種データの予想下振れ。もう一つは1月の追加利下げ期待があまり強くないこと。ただし私が前述したように、2024年は利下げ2回の予想だったが、実際は4回の利下げとなった。今のドットチャートは将来の動きを示すものではない。楽観的とは言えない経済状況下、FRBがインフレ重視か経済重視かで、前者なら高確率で景気後退、後者なら2026年以降に期待が持てる。」

本日の注目予定

1、中国11月貿易収支（10億米ドル）、前回値：90.07

2、中国11月末外貨準備高（10億米ドル）、前回値：3343.00

3、中国11月貿易収支（10億元）、前回値：640.49