Gate Newsによると、3月17日、暗号資産採掘企業HIVE Digitalは事業再構築を加速させており、スウェーデンの税負担が引き続き増加する背景の中、同社は現地のビットコイン採掘規模を段階的に縮小し、資源をカナダのAIデータセンターおよび高性能コンピューティング(HPC)事業に振り向けています。
同社は、スウェーデンのボーデンにあるASIC採掘場は税制の変化により安定した収益維持が困難となっており、強制保証金などの措置により運営コストが大幅に増加し、不確実性も高まっていると明らかにしました。この状況下で、HIVEは生産能力を縮小し、同国のビットコイン採掘事業から完全に撤退する可能性も検討しています。
一方で、資本は新たな事業分野へと急速に流れています。HIVEは子会社のBUZZ HPCを通じて、カナダのAIデータセンター容量を4メガワットから16.6メガワットに拡大し、マニトバ州とブリティッシュコロンビア州をカバーします。新設の拠点は液冷構架を採用し、モジュール化された拡張性を持ち、AIのトレーニングや計算需要に応じて段階的に拡大できる設計となっており、従来の計算能力の価格サイクルに依存しません。
この変革の本質は、収益モデルをブロック報酬から計算能力のサービス料金へとシフトさせることにあります。ビットコインのマイニングは半減期や難易度、市場価格の変動に左右される一方、AIやHPC事業は企業の予算やクラウドコンピューティングの需要に依存しており、キャッシュフローの安定性が高いです。HIVEはこれにより、周期的なリスクを低減しつつ、高密度の計算インフラの長期的価値を維持しようとしています。
しかし、この戦略には新たな競争環境も伴います。同社は他の採掘企業の事業転換による差別化の難しさに直面するだけでなく、大手クラウドサービス事業者や専門的なデータセンター運営者との市場シェア争いも避けられません。資本支出、エネルギーコスト、顧客資源の面で競争は一段と激化しています。
現在の状況では、ビットコインの半減期と一部地域の政策収縮が重なり、従来の採掘モデルは圧力を受けています。HIVEの選択は、業界の動向が変化しつつあることを示しており、計算能力の価値の評価基準が「ビットコインの生成」から「GPUの計算能力」へと徐々にシフトしていく可能性があります。この構造的な変化は、採掘業界の収益性や資本の流れを再構築する可能性があります。