欧州の公益事業株が注目を集めています――Stoxx 600公益事業指数は今年26%も急騰しました。その原動力はグリーンエネルギーの義務化や利下げではなく、AIです。大規模言語モデルを支える巨大なデータセンターは、まさにエネルギーの怪物。GPTやClaudeのようなモデルを訓練・運用するには膨大な電力が必要で、突然、電力会社がAIゴールドラッシュの知られざる恩恵を受ける立場になりました。考えてみてください。チャットボットの応答、画像生成、アルゴリズムのすべてがキロワット時に換算されます。公益株は地味な配当狙いから、一夜にしてAIインフラ投資へと変貌しました。この競争で本当のボトルネックは電力網かもしれません。