FRBの利下げが目前なのに…米住宅ローン金利が逆行、なぜ急騰するのか

出典：BlockMedia
原題：FRBの利下げ目前なのに…米住宅ローン金利が逆行、高騰の理由は
原文リンク：https://www.blockmedia.co.kr/archives/1016899

米連邦準備制度[image]FRB・連邦準備制度(の政策金利引き下げが目前に迫る中、市場の予想とは異なり、米国の住宅ローン金利がむしろ上昇傾向を示している。通常、利下げ期待により債券利回りと住宅ローン金利が共に下落するのが一般的だが、今回は正反対の動きが現れ、住宅購入者や市場参加者の混乱が拡大している。

米国30年固定住宅ローン金利は前日比で9bp)0.09%p(上昇し6.36%を記録、2週間ぶりの高水準となった。これはFRBの政策金利引き下げが予告された状況下では異例の上昇と解釈される。同日、米10年国債利回りも4.17%に上昇し、長期住宅ローン金利に追加的な圧力をかけたと分析されている。

「市場金利が従来のパターン通りに動いていない」「FRBの今後の政策路線に対する市場の不確実性とインフレ懸念が反映された結果」という分析が出ている。

今年に入り、FRBは2025年内にすでに複数回政策金利を引き下げているが、30年固定住宅ローン金利は一度も6%を下回っていない。今年の最低値は9～10月に記録した6.13%であり、6%未満は2023年2月の5.99%が最後だった。このため、住宅ローン市場の高金利構造は依然として維持されており、住宅購入意欲にも負担要因となっている。

トランプ大統領は政権獲得以降、継続的にFRBに利下げ圧力をかけ、住宅ローン金利の引き下げを通じて米国内の住宅市場を活性化しようとする意志を示してきた。しかし、政策金利の引き下げが実際には長期住宅ローン金利の低下につながっていないため、トランプ政権の政策効果も限定的な状況となっている。

高い住宅ローン金利によって住宅購入が難しくなった実需層や既存ローン利用者は、他の選択肢を模索している。現在の環境下では、固定金利より低い金利を提供する変動金利住宅ローン)ARM・Adjustable-Rate Mortgage(商品を利用する人が増えている。米国住宅ローン銀行協会)MBA(によると、11月末時点の30年固定住宅ローン平均金利は6.32%だったが、5年変動金利は5.4%水準にとどまっていた。