JPモルガン：FRBの利下げは十分に織り込まれており、米国株式市場では利益確定の動きが強まる可能性

12月9日、モルガン・スタンレーのストラテジストは、投資家が利益確定の動きを取る中、最近の米国株の上昇はFRBの潜在的な利下げ後に停滞する可能性があると述べた。ミスラフ・マテイカ（Mislav Matejka）率いるモルガン・スタンレーのチームはレポートで「投資家は年末までに利益を確定することを優先し、方向性のあるエクスポージャーを増やすことはないだろう。利下げ期待はすでに価格に織り込まれており、米国株は再び高値に戻っている」と記した。モルガン・スタンレーのストラテジストは中期的な見通しについて強気の見方を維持しており、ハト派的なFRBが米国株を下支えするとしている。マテイカは、原油価格の低迷、賃金上昇の鈍化、米国の関税圧力の緩和が、インフレを押し上げることなくFRBが金融政策を緩和することを可能にすると書いている。2026年に米国株を押し上げるその他の要因としては、貿易不確実性の低下、アジア経済見通しの改善、ユーロ圏の財政支出増加、米国におけるAIの急速な普及などが挙げられる。（金十）