Zamaのパブリックセールが複雑すぎる？シールドビッド・ダッチオークションを理解するためのワンストップガイド。

Zamaは、1億3,000万米ドルの資金調達を受け、FHEを用いた封印入札型ダッチオークションを実施し、入札の機密性と公正性を確保し、フロントランニングやガス合戦を排除します。

パブリックセールは1月12日〜15日に実施され、トークン配布は全量アンロック、1月20日からクレーム可能です。

TGE（トークン生成イベント）前には、ZamaのGuildタスクや今後予定されているOG NFTの資格取得にも参加でき、インタラクションの機会を最大化できます。

Zamaは、1月12日に完全準同型暗号（FHE）で保護された封印入札型ダッチオークションを実施し、トークン供給量の10%を販売します。これはWeb3プライバシーコンピューティング分野で最も注目されるTGEの一つです。

12月1日、完全準同型暗号ネットワークであるZamaは、Xプラットフォーム上で、総ZAMAトークン供給量の10%をFHEを用いた封印入札型ダッチオークションで販売すると発表しました。FHEによって入札内容は機密に保たれます。また、Zamaのメインネットは年内のローンチが予定されています。

Zamaは現在最も話題となっているTGE実施プロジェクトの一つであり、Odaily Planet DailyではZamaプロジェクト、封印入札型ダッチオークション、トークン発行前の最終インタラクション機会について解説します。

プロジェクト紹介

Zamaは完全準同型暗号（FHE）技術に特化した企業であり、これはプライバシーコンピューティング分野で最も先進的な技術革新とされています。簡単に言えば、FHEは暗号化されたデータを復号せずに直接演算処理できる技術です。Zamaのミッションは、効率的で使いやすいFHEツールを構築し、この技術のWeb3および他分野への普及を促進することです。コアチームはRand HindiとPascal Paillierによって共同設立されました。

Rand Hindiは10歳でプログラミングを学び、14歳でフランスでバイラルなSNSを構築、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンでコンピューターサイエンスとバイオインフォマティクスの博士号を取得、以前はAI音声プラットフォームSnipsを創業・売却した経験があります。

Pascal Paillierは完全準同型暗号のトップ専門家で、25年の研究経験、25件の特許、数十本の学術論文、Asiacrypt最優秀論文賞の受賞歴、IACRのコアメンバーです。

Zamaは合計1億3,000万米ドルの資金調達を2回にわたり完了しています。2024年3月にはMulticoin CapitalとProtocol Labs主導で7,300万米ドルのシリーズA、2025年6月にはBlockchange VenturesとPantera Capital主導で5,700万米ドルのシリーズBを実施しました。(詳細はこちら：次なるブロックチェーンジャイアント：なぜZAMAは1億3,000万米ドルを調達したのか)

封印入札型ダッチトークンパブリックセールは1月12日開始

トークンパブリックセール詳細

オークション方式：封印入札型ダッチオークション

オークション期間：1月12日〜15日、1月20日からクレーム開始

パブリックセール割当：総供給量の10%、うち8%はオークション、2%はオークション後に固定価格販売 (1人あたり上限1万米ドル)

ロックアップ：オークションで購入したZamaトークンは全量アンロック

オークション事前登録リンク：

Zamaのパブリックセールは1月12日に開始されます。

封印入札型ダッチオークションとは？

ZamaはEthereum上で総供給量の10%のZAMAトークンを封印入札型ダッチオークションで販売します。このオークションは完全準同型暗号（FHE）を用いることで入札内容を機密にし、フロントランニングやボット、ガス合戦のない公正な分配を実現します。具体的には、封印入札型ダッチオークションは4つのフェーズで構成されます。

フェーズ1：ステーブルコインのシールド化

資金を用意し、Ethereumネットワーク上の個人のステーブルコイン（USDC、USDT、DAIなど）をERC-7984機密資産に変換します (パブリックセール開始時に公式サイトで変換案内)。これら資産の残高や移転額は暗号化されます。

フェーズ2：入札

このフェーズは1月12日〜15日で、ユーザーは何度でも入札可能です。入札価格は公開されますが、数量は機密です。最低入札価格は0.005米ドル (FDV5,500万米ドル相当)。通常のダッチオークションと異なり、封印入札型では期間中好きな価格で入札できます。

フェーズ3：クリアリング価格と配分

このフェーズは1月16日〜19日。FHE計算を用いたスマートコントラクトで、最高値から需要を積み上げてクリアリング価格を決定します。よってユーザーは以下3つのケースになります。

クリアリング価格より高い入札：全量配分、超過分は返金

クリアリング価格と同額：需要が残供給量を超える場合は按分配分、残りは返金

クリアリング価格未満：トークン受領なし、全額返金

フェーズ4：トークンのクレーム

1月20日からクレームが開始。ユーザーはアンロック済みのZAMAトークンと返金分を受け取れます。

理解しやすくするため、Odaily Planet Dailyが例を挙げます。1,000ZAMAトークンを封印入札型ダッチオークションで販売し、Alice、Bob、Charlieの3人が参加した場合：

まず、入札フェーズでは以下のようになります。

Alice：1トークン5米ドルで400枚入札→2,000米ドル支払い

Bob：1トークン4米ドルで600枚入札→2,400米ドル支払い

Charlie：1トークン3米ドルで300枚入札→900米ドル支払い

次に、入札期間終了後、スマートコントラクトが価格順に配分します。

Aliceが最高値で400枚獲得。残り600枚

Bobが2番目に高く600枚獲得。残り0枚。よってクリアリング価格はBobの4米ドル

Charlieはクリアリング価格未満のため配分なし

最後にクレーム＆返金フェーズ：

Aliceは400ZAMAと400米ドルの返金受領

Bobは600ZAMAを受領、返金なし

CharlieはZAMA受領なし、900米ドル全額返金

TGE前の最終インタラクション機会

現在、ZamaのGuildタスク (リンク：) に参加可能です。内容は下記の通り：

基本タスク：Zama Discordへのアクセス。公式コミュニティ4種類のうち3つを完了し、公式Discordに参加しロールを獲得。

Zama初心者タスク：5つのサブタスクがあり、案内通り簡単に完了可能。

クリエイタープログラムタスク：2つのサブタスク、1つ目は資金が必要、2つ目はクリエイタープログラム。

開発者プログラムタスク：難易度高め。自身の能力に応じて参加。

さらに、OG NFTミントページも近日公開予定。早期参加者は公開後に資格を確認しましょう (リンク：)。

〈Zamaパブリックセールが複雑すぎる？封印入札型ダッチオークションを一度で理解できるガイド〉本記事は《CoinRank》にて最初に公開されました。