12月のFOMC会合が間近に迫っている—戦略はどうする？

ほぼ全員が25ベーシスポイントの利下げに賭けている。予想市場では95%の確率が示されており、主要な銀行もほぼ同じ動きを予想している。しかし、ここで注目すべきは「タカ派的利下げ」と呼ばれている点だ。つまり、金利は下がるが、メッセージは引き締め的なままということ。

ドットプロットも9月のバージョンからほとんど動いていない。つまり、政策担当者は利下げを実施しつつも積極的な緩和には踏み切らない姿勢を示している。バランスを取りながら、全面的なハト派転換とならないよう慎重に動いているということだ。

リスク資産にとってこの状況は重要だ。通常、利下げはセンチメントを押し上げるが、タカ派的な発言がラリーの上値を抑える可能性がある。記者会見に注目しよう—パウエル議長のトーンが、利下げそのもの以上に重要になるかもしれない。