米連邦準備制度理事会（FRB）の利下げ期待がビットコインを押し上げ、イーサリアムは6%超の上昇

出典：BlockMedia 原題：[コイン市況] 米利下げ期待感でビットコイン上昇…イーサリアム6%↑ 原文リンク：

10日、ビットコインは米連邦公開市場委員会(FOMC)開催前に9万2,000ドル付近で反復的に変動しました。当日未明には一時9万4,588ドルまで上昇し、その後小幅に下落しました。

当日午前8時25分、国内デジタル資産取引所でのビットコイン(BTC)は前日午前9時比で0.01%上昇し、取引価格は1億3,743万ウォン。同時刻の大手取引所では9万2,792ドルで2.35%上昇。イーサリアム(ETH)は6.59%上昇の3,323ドル、リップル(XRP)は1.91%上昇の2.11ドルとなりました。

CoinGlassのデータによると、過去24時間でビットコインのポジション約1億6,902万ドル(約2,485億ウォン)が清算され、そのうち約80.2%がショートポジションでした。デジタル資産市場全体では約4億3,428万ドル(約6,387億ウォン)が清算されました。

市場全体の反発は利下げ期待を反映したものと解釈されています。米連邦準備制度理事会(Fed)は11日午前4時(韓国時間)に連邦公開市場委員会(FOMC)を開催し、基準金利を決定します。市場では今回の会合で0.25%の利下げが行われるとの見方が支配的です。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のFedWatchデータによると、利下げ確率は89.4%に達しています。

投資家の関心は、すでに織り込まれた利下げから来年の金利動向やFRBのシグナルへと移っています。今回のFOMC会合では四半期経済予測要旨(SEP)とドットチャートも同時に公開されます。ある投資アナリストは「利下げはほぼ確実だが、FRBの経済見通しとパウエル議長の発言が市場に大きな影響を与えるだろう」と述べ、「これは今週だけでなく今月残りの市場動向をも左右する可能性がある」と予測しました。

一方で、利下げ期待がすでに価格に織り込まれているため、さらなる上昇には慎重な姿勢も見られます。ウォール街の主要機関は最近ビットコインの目標価格を引き下げました。スタンダードチャータード銀行はビットコインの来年の見通しを従来の30万ドルから15万ドルに引き下げ、50%下落させました。これは企業財務部門によるビットコイン購入力の弱まりや、現物ビットコインETFへの資金流入が鈍化している状況を反映しています。

ただしスタンダードチャータード銀行は「企業財務部門の購入はほぼ一巡し、ETF資金は断続的に流入するだろう」とし、大規模な売却ではなく価格調整の段階になると見込んでいます。

投資銀行のバーンスタインもビットコインが来年末に15万ドル、2027年末には20万ドルに達すると予測しています。同社は当初年末に20万ドルと見込んでいましたが、市場調整を受けて予測を修正しました。それでもバーンスタインは「ビットコインは過去4年間のサイクルを超え、長期上昇局面に入っている」と楽観的な見方を示しています。

また、デジタル資産市場の投資心理を表すAlternativeの恐怖と貪欲(Fear&Greed)指数は当日22ポイント(恐怖)で、前日より上昇しました。Alternative恐怖と貪欲指数は0に近づくほど売り圧力が強く、100に近づくほど買い傾向が高いことを示します。