BTCは9万ドル付近で長い間揉まれている。率直に言えば、世界中の投資家はこの米連邦準備制度理事会（FRB）の会議の行方を注視している。

まず、利下げの可能性について—ほぼ確実と見ていい。非農業部門雇用者数やPCEデータがそれを示しており、25ベーシスポイントの利下げはほぼ明白だ。FRB内部では合意が形成されており、次期候補のハセッテも公に25bpの利下げを支持している。この件に関しては、もはや疑問の余地はない。

しかし、利下げ後にBTCが暴騰するか？私の答えは：しない。

多くの人が「利下げ＝好材料＝暴騰」と考えているが、今回はその論理は当てはまらない。25bpの利下げ予想はすでに市場によって事前に織り込まれており、資金も早々に動いていた。BTCが8万ドルから9万ドルに上昇したのも、この期待を煽った結果の一つだ。今、靴が落ちた状態で、さらに上に行くには他のきっかけが必要だ。

さらに重要なのは、2025年に既に2回の利下げを行っており、どちらも大きな上昇を引き起こしたわけではないことだ。9月17日の利下げ後、BTCは約8%下落し、10月29日の再利下げ時には約29%も下落した。市場が本当に気にしているのは、今回の利下げの有無や規模ではなく、パウエル議長が2026年の利下げ路線についてどのように表明するかだ。

2026年について言及すると—これこそがBTCの大きな動きを決める決定的なポイントだ。利下げサイクルはどれくらい続くのか？来年は何回の利下げが可能か？これらの問題こそ、各資金の駆け引きの核心だ。

FRB内部の現状はどうか？正直に言えば、かなりの分裂状態だ。一派は「今こそ停止すべきだ」と考え、現行の金利を維持すべきと主張する。一方で、別の派閥は「4～5回の追加利下げを行い、金利を約2.5%に下げるべきだ」と考えている。この意見の違いこそ、最大の不確定要素となっている。