連邦準備制度理事会は今回0.25ポイントの利下げを行い、同時に400億ドルのRMP買い入れプログラムを開始しました。

ただし、慌てて緩和政策と呼ぶのは早すぎる——多くの人は債券買い入れを見ると条件反射的に量的緩和（QE）を連想します。実際には、RMPと従来の量的緩和は全く異なるものです。RMPは要するに、中央銀行が銀行から短期債券を買い取るもので、銀行の準備金口座に資金を供給することに相当します。この操作は銀行システムに血液を補うようなもので、中立的な金融政策ツールに分類され、市場全体への波及効果は限定的ですが、利益縮小により流動性危機に陥る可能性のある特定の銀行を防ぐ役割も果たします。

利下げ自体は予想内の動きですが、注目すべきは今後2年間の利下げペースです。CMEが示すドットプロット（点陣図）によると、2026年と2027年はおそらく各2回ずつの利下げが見込まれ、最も早くても来年4月まで動きはなさそうです。このペースは半分に減速しており、今年と比べて大きく異なります。パウエル議長の今回の発言は穏健なトーンでしたが、データは明らかです——市場は今後2年間の利下げ余地についてあまり期待していない状態です。

流動性の見通しが引き締まる中、高値圏では注意が必要です。結局、ビットコインの価格がさらに上昇しても、その大きな時価総額を支える論理は何でしょうか？以前は「インフレヘッジ」という言い訳も使えましたが、もし2年後にインフレが本当に下がったらどうなるでしょう？その時には逆にインフレの復活を願う側になっているかもしれません。

BTCの動きもこれを裏付けています。急騰した後に明確に調整局面に入っています。流動性の見通しが悪化すれば、ビットコインに与える影響は小さくありません。95Kのラインは未だ突破できておらず、少し残念です。