12月11日この米連邦準備制度理事会の会議は、ちょっとした脚本になっている。

0.25ポイントの利下げは予想通りだったが、その後の声明には刀が隠されていた——来年の利下げペースを抑制する示唆だ。市場は瞬間的に顔を変え、BTCとETHは教科書通りの「一時上昇後の反落」を演じた。

まずビットコインから。決議直後、価格は直接94,500ドルに突き刺さったが、利益確定売りが兆候を察知し、一斉に逃げ出した。アジアの取引時間末には既に91,000ドルの壁にぶつかり、もがいている状態だ。チャートを見ると、以前の91,500から93,200ドルのレンジは今や抵抗帯となり、下の90,000から90,500ドルが壁になっている。これを守れなければ89,000ドル付近に向かう可能性が高い。資金面もあまり芳しくなく、数日前までETFが吸収していたものの、昨日は現物買いが追いつかず、全ネットで強制ロスカットが3億ドルを突破、買いと売りが激しく対立している。

ETHの動きもほぼ同じだ。3,300ドル付近から3,445ドルまで急騰したが、その後市場全体とともに急落し、現在は3,270ドル付近で息を潜めている。ただし、Fusakaのアップグレード後、耐性は少し向上し、下落幅も抑えられている。テクニカル面から見ると、3,200から3,240ドルの範囲が今日の生命線となる。この位置は過去の高値、トレンドライン、フィボナッチ・リトレースメントと重なり非常に重要だ。これを割ると、次のターゲットは3,150から3,180ドルになり、その先には3,000から3,100ドルがブルのマシナ防衛ラインとなる。良いニュースは、オンチェーンデータによると、取引所のETH在庫は底を打ち、大口投資家も引き続き買い増しを続けており、長期的な論理は崩れていない。

要は、「好材料の実現とともに、心理が冷え始めている」段階だ。短期的なレンジは抜けられず、今後は米連邦準備制度理事会の発言に注意を払い、いくつかの重要なサポートラインをしっかり守れるかを見る必要がある。