深夜に米連邦準備制度理事会（FRB）が25ベーシスポイントの利下げを発表し、暗号市場の祭典になるはずだったが、BTCとETHは一斉に急落した。強気派は混乱し、弱気派も利益を得られず——このシナリオは間違っているのでは？

市場の反応が薄いのには理由がある。表面上は利下げだが、FRB議長パウエルの発言には含みがある：「経済の基本的な側面に顕著な変化は見られない」。つまり、期待は裏切られる可能性が高い。もともと皆は継続的な緩和を期待していたが、その予想は打ち砕かれた。

さらに困ったことに、今回の決定自体が迷走している様子。9人の投票官のうち3票は反対で、誰かは「十分に急激な緩和ではない」と感じ、また誰かは「そもそも利下げすべきではない」と考えている。トランプも公開で「緩和の力度が小さすぎる」と批判した。政策のシグナルがこんなにぐちゃぐちゃだと、市場もどちらに向かえばいいのか迷う。

要するに、利下げのニュースはすでに織り込み済みだった。少し前に仮想通貨の価格が上昇したのは、「米連邦準備制度理事会がずっと緩和を続けると賭けていた」期待によるものだ。今、利下げが実現し、結果が出て、逃げるべきは逃げた状態、買うべきは買い、売るべきは売る、という「期待買い、事実売り」の典型だ。

今、真に迷わせるのは将来の見通しだ。もし利率が市場の懸念通り、「長期間高水準を維持」(し続けるとしたら、いわゆる「higher for longer」)はどうなるのか？これだけ高騰したリスク資産の評価は持ちこたえられるのか？この疑問こそが資金の見極めの鍵だ。

今回の利下げは警告灯のようなもので、突撃の号令ではない。マクロの不確実性が依然として存在し、市場は資産の再評価を余儀なくされるかもしれない。次に下落が続くのか反発するのかは、大口資金がこういった曖昧な状態でさらに賭けを続ける勇気があるかどうかにかかっている。

あなたは今が底買いのチャンスだと思うか、それとも見送り続けるべきか？ポジションは調整したか？