暗号市場で十年以上の経験を積み重ねてきましたが、新しいアカウントを使ってこれまでの考えを整理したいと思います。

37歳の私は振り返ると、2014年に市場に入った当時、借りた6万の資本金を握っていました。正直なところ、その時は全く自信がありませんでした。今の口座の数字は八桁を超えていますが、正直な気持ちを言えば——過程はかなり複雑でした。神のような運だけはなく、近道もありません。ただ一つ一つの坑道を越え、坑道を踏みしめて反省し、反省した後にまた這い上がるという繰り返しです。

この数年、私はどんな取引スタイルも試してきました。長期保有から始まり、超短期取引、日内のスイングトレードまで、どれも本気を出して取り組みました。誰かに「技術を理解しているか」と尋ねられると、私はトップレベルの高手だとは言えませんが、はっきり言えます——損失に関しての理解は、多くの人よりもずっと深いかもしれません。

私は多くの人の浮き沈みを見てきました。数万円の資金を数千万円に増やした人もいれば、熊市の周期で一気にゼロになった人もいます。彼らの技術が未熟だと言う人もいますが、実はそうではありません。問題は習慣にあります——「耐える」ことです。彼らは耐える習慣を持っていて、運が尽きて弾が空になった瞬間、一度の調整で全ての資産が消えてしまいます。百回耐えた人もいるかもしれませんが、そのうち一度でも耐えられなかったら、それは小さな損失ではなく、一気にゼロに戻ることになります。

もう一つ、私が最も無力感を感じる現象があります。それは、誰かが一度損失を出すと「焦る」ことです。興奮して早く取り返そうとし、その結果操作が乱れて最終的に全てを失うというパターンです。私は聖人ではありませんし、コントロールを失うこともあります。でも一つだけはっきりしていることがあります——相場はあなたの意志通りに動かないということです。上がると思っても上がらないし、これが煽りだと判断しても本当に煽りではない場合もあります。間違ったときは潔く撤退し、最後には耐え続ける以外に方法はありません。

仮想通貨取引の根本的な試練は二つあります。第一に、「手を出さずに耐えられるか」。第二に、「自分の見通しが間違っていたことを素直に認められるか」。第三に、「常にルールに従って行動できるか」。聞こえは悪いですが、多くの人は実は取引自体ができないわけではなく、心のどこかで負けを認めたくないだけです。この負けず嫌いは正道に使えば良いのですが、取引に持ち込むと致命傷になります。