ナスダックは最近大きな動きを見せました。去年12月に米国証券取引委員会に申請を提出し、株式とETPの取引時間を5×23モードに変更したいと考えています。簡単に言えば、週5日、毎日23時間取引を行うということです。

具体的にはどう分けるのか？2つのセッションに分かれます。昼間は東部時間の午前4時から午後8時まで、夜間は午後9時から翌午前4時までで、その間に1時間のシステムメンテナンス時間を設けます。承認されれば、2026年下半期には実現する見込みです。

なぜこんなことをするのか？理由は非常に明白です。アジアなど他のタイムゾーンの投資家の需要が急増しており、暗号市場のような7×24の取引モードは彼らにとって非常に魅力的だからです。ナスダックはまさに資金を奪い合うために動いており、これらの資金や注文の流れを自社プラットフォームに留めたいのです。

さらに深い考慮点は資産のトークン化です。伝統的な証券が次々とブロックチェーンに上場される中、デジタル資産市場はやがて24時間取引を実現する必要があります。これは避けられない潮流です。ナスダックは先手を打つことで、将来に備えているのです。

取引時間の延長には明らかなメリットもあります。まず流動性の爆発的な増加です。現在、非伝統的な時間帯の取引量は2021年の平均7億株から2025年初には超17億株に増加しており、取引時間を延長すれば全体の取引量もさらに増加するでしょう。投資家の反応も迅速になり、夜間のギャップリスクも低減され、価格発見の効率も向上します。

次に、真のグローバル連続市場の構築です。複数のタイムゾーンの投資家をカバーし、海外資金の参加度も高まります。米国株の「資金の虹吸」効果もより強くなるでしょう。世界中の投資家が自国の時間帯で米国株を取引できるようになれば、市場の流動性にとって大きな追い風となります。