昨日の米国株式市場は大きな動きなく、主要3指数は分かれた動きを見せた。ダウ平均は0.63%下落し、S&P500指数も0.24%調整したが、ナスダックは逆に0.23%上昇した。最も注目されたのはテスラで、株価は一時3%以上上昇し、上場以来の最高値を更新した。

セクター別では、暗号通貨関連とコンピュータハードウェアが最も利益を生む分野となった。Hut 8は約4%の上昇で先頭を切り、StrategyやSanDiskなどのチップメーカーも3%以上の上昇を見せ、昆腾やデルテクノロジーも追随した。一方、石油・ガスおよびエネルギーセクターは一斉に下落した。

アジア太平洋地域では、FTSE A50先物夜間取引でわずかに0.02%の上昇を維持したが、ナスダック中国金龍指数は0.34%下落し、中国株のパフォーマンスは各企業のファンダメンタルズ次第となった。

米国側では11月の雇用統計に少し興味深い点があった。非農業部門の新規雇用者数は6.4万人と予想の5万人をやや上回ったが、失業率は予想外に4.6%に上昇し、市場予測の4.4%を超えた。このデータ発表後、1月の米連邦準備制度の利下げ市場予想は一気に22%から31%に跳ね上がった。ただし、金利先物の反応を見ると、皆は来年に2回の利下げを予想しており、緩和余地は約58ベーシスポイントと見られている。