$ETH $BTC 日本銀行は今回は本気なのか？利上げ確率が一気に85%へ

昨日の市場急落、今となっては根拠のない話ではなかったようだ。日本銀行が12月に利上げを行う可能性は、以前の五分五分から一気に85%まで急上昇している。

さらに重要なのは、植田和男総裁の発言が180度転換したことだ。これまでは外部経済リスクを懸念していたが、今回は国内のインフレ圧力と円安の持続に焦点を移している。このシグナルは何を意味するのか？世界最後の「無料資金プール」が間もなく閉じられようとしている。

暗号資産市場への影響も小さくない。ここ数年、多くの機関投資家や大口が低金利の円を借りて、ビットコインのような高リスク資産に投資してきた——専門用語で言う「円キャリートレード」だ。これからはそのコストが上がるため、こうしたホットマネーは再計算を迫られ、一部の資金は撤退を選ぶ可能性が高い。要するに、ボラティリティの高い暗号資産市場から資金が引き上げられるということだ。昨日の暴落も、ある意味でこうした予想が価格に織り込まれた結果と言える。

では、個人投資家は今どうするべきか？

まず幻想は捨てよう：これは一時的な値動きではなく、マクロサイクルの転換点だ。これからしばらくの間、市場は「日本の安価な資金時代の終焉」という現実をじっくり消化していくことになる。値動きの激しい相場が新常態となりそうだ。

ポジションリスクをコントロール：流動性が引き締まり始めると、高レバレッジはまるで引き潮時に裸で泳いでいるようなもの。リスクは何倍にも拡大する。

コアサポートを注視：例えばビットコインの75,000ドルというブル・ベアの分岐点や、FRBの政策動向など。各国中銀の駆け引きの中で、本当に頼れる防衛ラインを見極める必要がある。

結局のところ、ゲームのルールが変わりつつある。これまでの「金融緩和で楽に稼げる時代」は終わりを迎えつつあり、今後は水位が下がる環境でチャンスを見つけ、リスクをコントロールできるかが重要だ。市場は常に変化するが、生き残った者だけが利益を語る資格がある。