英国FCAが暗号業界の意見を募集、投資規則改革の推進とリスク管理の強化を検討

MEのニュースによると、12月9日（UTC+8）、英国金融行動監督庁（FCA）はディスカッションペーパーおよびコンサルテーションペーパーを発表し、「英国の投資文化の向上」を目的とした複数の改革案を提案し、暗号業界からのフィードバックを正式に募集しました。FCAは、「消費者の投資チャネル拡大」と同時に、顧客分類および利益相反に関する規則の調整を予定していると述べています。FCAによると、デジタル・エンゲージメント度（DEP）が高いアプリでの投資成績の不振は、ほぼすべてが暗号資産および差金決済取引（CFD）に起因しています。規制当局は、一部のユーザーが「暗号資産代理商品」を通じて、投資額の制限やリスク警告、適合性テストなしで投資していることにより、潜在的なリスクが顕著であると強調しています。

コンサルテーションペーパーにおいてFCAは、主に高リスク投機資産や暗号資産への投資歴がある顧客について、それだけをもって「専門的な投資能力がある」と見なすべきではないとし、プロ投資家の基準（潜在的損失に耐えうる能力を含む）を十分に満たす証拠がある場合のみ例外とする新たなガイダンスを提案しました。

FCAは、今回の改革は規制フレームワークの簡素化と、機関により明確な審査責任を負わせることを目的としており、過去の「比較的緩いテスト」に依存しないとしています。規制当局は、暗号資産のコンサルや販売に関わる企業に対し、来年2月および3月までにフィードバックを提出するよう求めています。

近年、英国は暗号規制の近代化を段階的に推進しており、2024年にはデジタル資産を正式に「財産」と認定し、盗難や破産などの事案に対して法的根拠を明確化する予定です。また、政府は政治団体への暗号資産による寄付の禁止についても検討しています。（出典：ME）