2月28日、米国株式市場は金曜日も引き続き弱含み、S&P 500指数は0.6%を超える下落を見せ、前日の下落を引き継ぎ、指数は6,857ポイントまで下落し、今年の高値7,010ポイントから大きく調整されました。ナスダック100指数、ダウ・ジョーンズ工業株平均、ラッセル2000指数もそれぞれ1%を超える下落となり、市場のリスク許容度は著しく低下しています。
今回の調整は、民間信用業界のリスク上昇と密接に関連しています。約1.8兆ドル規模の民間信用市場は、最近の変動が激化しています。資産運用規模が3000億ドルを超えるブルーアウルは、プライベートクレジットの一部資産を売却し、投資家の償還制限を発表することで流動性懸念を引き起こし、最初に注目を集めました。その後、アポロ・グローバル・マネジメント傘下のファンドは、デフォルト率の上昇を受けて配当を削減し、現金を確保して潜在的な圧力に対応しました。
これにより、ブルーアウルの株価は1日で4%超下落し、3か月間の累計では25%の下落となっています。アポロ・グローバル・マネジメントは7%超の下落、アレス・マネジメントは6%以上の下落を記録し、ブラックストーンやKKRの株価も同時に圧力を受けています。民間信用と代替資産セクターの継続的な下落は、市場の信用リスクの波及に対する懸念を深めています。
また、地政学的要因も市場心理に影響を与えています。イスラエル情勢のエスカレートや米国とイランの関係緊張の高まりにより、安全資産への逃避が進み、航空セクターが特に打撃を受けています。ユナイテッド航空、デルタ航空、アメリカン航空などの銘柄は、S&P 500の中でも特に弱いパフォーマンスを示しました。
マクロ経済指標では、米国が1月に発表したPPI(生産者物価指数)の最新データは、前年比2.9%の上昇を示し、コアPPIは3.6%上昇と、市場予想を上回る結果となりました。インフレの持続性が強まり、市場はFRB(連邦準備制度)が利下げを延期するとの見方を強めています。投資家は今後の会合でのパウエル議長の政策シグナルに注目しています。
民間信用リスク、地政学的緊張、インフレ圧力が重なる中、S&P 500指数は重要な局面に差し掛かっており、流動性の変動や企業信用状況が米国株の今後の動きに与える影響に投資家は注視しています。