レッスン9

トップリバーサルパターンの活用方法—Double Top(M字型)

Gate Learnの中級先物シリーズでは、ローソク足の基礎、チャートパターン、移動平均線やトレンドライン、テクニカル指標など、テクニカル分析の体系的なフレームワークをユーザーが構築できるよう解説しています。本記事では、代表的な反転パターンであるDouble Topにフォーカスし、その定義、特徴、BTC市場での活用方法、重要なポイントを詳しく紹介します。

ダブルトップとは

価格が上昇し、出来高も増加する中で勢いが鈍化すると、出来高が減少しながら一度下落します。その後、再び価格が上昇して出来高も増加しますが、前回の高値時の出来高を超えることはありません。価格がほぼ同じ高値に達し、再び下落して前回の安値を割り込むと、ダブルトップパターンが形成されます。

視覚的には、価格が2つの山を描くためダブルトップと呼ばれます。この形状が大文字の「M」に似ていることから、Mトップとも呼ばれます。下図をご参照ください。

2つの山の間の最安値を通るようにネックラインを引きます。このネックラインは、売買シグナルを判断する重要な基準です。

ダブルトップの識別方法

  1. 上昇トレンド中に発生する
  2. 2つの高値がほぼ同じ水準、または右側の高値がやや低い
  3. 多くの場合、右側の山の出来高は左側より少ない
  4. ネックラインは通常、2つの山の間の安値に合わせて引かれ、場合によってはわずかに傾斜する場合がある

ダブルトップのテクニカル的意義

ダブルトップはトレンド転換パターンです。価格がネックラインまで下落すると、通常は信頼性の高い売りシグナルとなります。

ダブルトップパターンの応用

ダブルトップはトップ転換型フォーメーションであり、確定後は強力なショートエントリー機会となります。主なエントリーポイントは以下の通りです。

  1. パターン形成後、価格がネックラインを力強い陰線で下抜けた場合、最初のショートエントリーポイントとなります。下図をご参照ください。

  1. ネックラインを下抜けた後、価格がネックラインまで戻し、再度ネックラインを回復できず強い陰線が出現した場合、2番目のショートエントリーポイントとなります。

  1. ネックラインまで戻した後、再び価格が下落し、前回の安値を割り込むと、3番目のショートエントリーポイントとなります。

ここで、ダブルトップパターンの3つの売りシグナルをまとめます。下図をご覧ください。

売りシグナル1:ネックラインの下抜け

売りシグナル2:ネックラインへの戻り

売りシグナル3:前回安値の下抜け

  1. ダブルトップの形成に時間がかかるほど、転換シグナルの信頼性が高く、下落トレンドも強くなります。
  2. 下値目標の最低値を算出するには、ネックラインから最も高いピークまでの垂直距離を測定します。

  1. ダブルトップが機能しない場合もあります。価格がネックラインを再度試し、力強い陽線で上抜けた場合は、転換失敗の可能性があるため注意が必要です。下図をご参照ください。

実際のマーケット例

BTCを例に解説します。

上図はGateのBTC先物日足チャートです。7月21日からBTCは29,000 USDTから約66,000 USDTまで上昇し、わずか3カ月で120%以上の値上がりとなりました。調整と小幅な下落を経て、BTCは新高値の69,000 USDT付近まで到達。その後、複数回高値更新に失敗し、ダブルトップを形成。価格がネックラインの58,000 USDTを割り込むと、1年以上続く下落トレンドが始まりました。

まとめ

実際のトレードでは、ダブルトップがトリプルトップやマルチトップとして現れることもあります。いずれも意味は同じで、トレンド転換の可能性を示します。トレーダーはネックラインに注目し、有効な売りシグナルを見極めることが重要です。

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本記事は情報提供のみを目的としています。Gateが提供する情報は投資助言ではなく、ユーザーによる投資判断に対してGateは一切責任を負いません。テクニカル分析、市場解釈、取引戦略、トレーダーの見解に関する内容には、リスクや不確実性、市場変動が含まれる場合があります。本記事において利益を保証するものではありません。

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