レッスン8

ボトムリバーサルパターンの活用方法—Double Bottom(W型)

Gate Learnの中級者向け先物シリーズは、テクニカル分析の体系的なフレームワーク構築を支援します。ローソク足の基礎、チャートパターン、移動平均線やトレンドライン、各種テクニカル指標を網羅しています。本記事では、底値反転パターンであるDouble Bottomに注目し、その定義や特徴、BTC市場での活用方法、重要なポイントについて詳しく解説します。

ダブルボトムとは?

暗号資産の価格が一定水準まで下落すると、取引量が減少し、売り手がこれ以上売却を望まなくなります。下落が止まり、買い注文が増加することで価格が反発し、取引量も増加します。

しかし、反発後すぐに売り圧力が強まり、価格は再び下落します。前回の安値付近まで下落すると、再度下落が止まり、取引量は1回目の下落時よりもさらに減少します。

この段階で、価格は2回目の反発に転じ、1回目よりも明らかに強い取引量を伴います。この上昇が前回の反発高値を上抜けると、ダブルボトムパターンが完成します。

このパターンは見た目が2つの谷を描くことから「ダブルボトム」と呼ばれます。また、アルファベットの「W」に似ているため「Wボトム」とも呼ばれ、下図のように表現されます。

反発高値を水平に結んだラインがネックラインで、強気・弱気の分岐点となります。

ダブルボトムのテクニカル特性

  1. 下降トレンドの終盤や中期的な調整局面で現れます。
  2. 2つの安値はほぼ同じ水準、または2番目の安値がやや高い位置にあります。
  3. 多くのパターンでは2回目の安値時の取引量が1回目より少なく、2回目の反発時には取引量がさらに拡大します。
  4. ネックラインは通常、1回目の反発高値を結んだ水平線ですが、パターンによっては若干傾く場合があります。

ダブルボトムパターンの活用例

ダブルボトムは反転パターンであり、価格が底打ちして上昇へ転じる買いシグナルとなります。実際の活用例は以下の通りです。

マーケット実例

上図はGate先物のSOL/USDT日足チャート(2020-09-01~2020-11-04)です。SOLは4.5 USDTから1.28 USDTまで下落(72.8%下落)後、2.4 USDTまで力強く反発しました。早期の底値買い勢が利益確定し売り圧力が強まると、再び約1.2 USDTまで下落し、ダブルボトムが完成。その後、大幅な上昇トレンドとなりました。

ダブルボトム買いシグナル #1

2番目の安値が形成され価格が反発し、ネックラインを強い陽線で上抜けると最初の買いシグナルとなり、さらなる上昇の可能性が高まります。

ダブルボトム買いシグナル #2

ネックラインを上抜けた後、価格が押し戻されてもネックライン上でサポートされると、2番目の買いシグナルが発生します。

ダブルボトム買いシグナル #3

ネックラインまで押し戻された後、価格が再び上昇し、前回の反発高値を上抜けます。強い陽線が抵抗線上で終値をつけると、3番目の買いシグナルが現れます。

最後に、ダブルボトムの売買手法をまとめます。まず反発高値を結んでネックラインを描き、陽線の終値を基準に3つの買いポイントを見極めます。

  1. ネックラインを上抜け → 買い #1
  2. 押し戻しでネックラインのサポートを確認 → 買い #2
  3. 前回反発高値を上抜け → 買い #3

ダブルボトム失敗の条件

ダブルボトムが形成されても、必ず反転するとは限りません。価格がネックラインを再び試し、強い陰線で下抜けると売りシグナルとなり、急落の前兆となることがよくあります。下図をご参照ください。

まとめ

テクニカル分析の基礎であるダウ理論によれば、トレンド構造の理解がチャートパターンの応用力を大きく高めます。ダブルボトムは、この理論に基づく典型的な反転パターンです。

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