暗号資産の価格が一定水準まで下落すると、取引量が減少し、売り手がこれ以上売却を望まなくなります。下落が止まり、買い注文が増加することで価格が反発し、取引量も増加します。
しかし、反発後すぐに売り圧力が強まり、価格は再び下落します。前回の安値付近まで下落すると、再度下落が止まり、取引量は1回目の下落時よりもさらに減少します。
この段階で、価格は2回目の反発に転じ、1回目よりも明らかに強い取引量を伴います。この上昇が前回の反発高値を上抜けると、ダブルボトムパターンが完成します。
このパターンは見た目が2つの谷を描くことから「ダブルボトム」と呼ばれます。また、アルファベットの「W」に似ているため「Wボトム」とも呼ばれ、下図のように表現されます。

反発高値を水平に結んだラインがネックラインで、強気・弱気の分岐点となります。
ダブルボトムは反転パターンであり、価格が底打ちして上昇へ転じる買いシグナルとなります。実際の活用例は以下の通りです。
マーケット実例

上図はGate先物のSOL/USDT日足チャート(2020-09-01~2020-11-04)です。SOLは4.5 USDTから1.28 USDTまで下落(72.8%下落)後、2.4 USDTまで力強く反発しました。早期の底値買い勢が利益確定し売り圧力が強まると、再び約1.2 USDTまで下落し、ダブルボトムが完成。その後、大幅な上昇トレンドとなりました。
ダブルボトム買いシグナル #1
2番目の安値が形成され価格が反発し、ネックラインを強い陽線で上抜けると最初の買いシグナルとなり、さらなる上昇の可能性が高まります。

ダブルボトム買いシグナル #2
ネックラインを上抜けた後、価格が押し戻されてもネックライン上でサポートされると、2番目の買いシグナルが発生します。
ダブルボトム買いシグナル #3
ネックラインまで押し戻された後、価格が再び上昇し、前回の反発高値を上抜けます。強い陽線が抵抗線上で終値をつけると、3番目の買いシグナルが現れます。
最後に、ダブルボトムの売買手法をまとめます。まず反発高値を結んでネックラインを描き、陽線の終値を基準に3つの買いポイントを見極めます。
ダブルボトムが形成されても、必ず反転するとは限りません。価格がネックラインを再び試し、強い陰線で下抜けると売りシグナルとなり、急落の前兆となることがよくあります。下図をご参照ください。
テクニカル分析の基礎であるダウ理論によれば、トレンド構造の理解がチャートパターンの応用力を大きく高めます。ダブルボトムは、この理論に基づく典型的な反転パターンです。
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