コンソリデーションパターン—アセンディングトライアングルの活用方法

アセンディングトライアングルとは

価格が上昇した後、暗号資産は一定水準でレジスタンスにぶつかり反落します。下落は短期間で終わり、買い圧力が再び価格を押し上げます。価格が前回高値に到達すると再度レジスタンスで反落しますが、次の安値は前回安値を下回らず、強い買いが再度価格を押し上げます。

このサイクルが繰り返されることで、上部が水平、下部が上昇傾斜のトレンドラインによる直角三角形が形成されます。下図をご参照ください：

アセンディングトライアングルの見分け方

1. 通常は上昇トレンド中に現れますが、まれに下降トレンドでも発生します。
2. 各高値はほぼ同じ水平ライン上で推移し、安値は徐々に切り上がります。高値と安値を結ぶことで、上部が水平な直角三角形が描かれます。
3. 取引量は三角形の頂点に向かって徐々に収縮します。

アセンディングトライアングルのテクニカル的意義

このパターン形成後は価格が上方にブレイクしやすく、アセンディングトライアングルは上昇トレンド継続のサインとなります。

三角形内で安値が切り上がることは、強い買い圧力を示し、上方ブレイクの可能性が高まります。価格が水平な上部トレンドラインを上抜けると、ダウ理論が定義する上昇トレンドと一致します。すなわち、各安値が前回より高く、各高値も前回より高くなります。よって、アセンディングトライアングルは一般的に強気相場を示します。

アセンディングトライアングルの活用方法

上記の通り、アセンディングトライアングルは強気のシグナルです。実際のエントリー・エグジットシグナル例は以下の通りです：

買いシグナル1：価格が三角形の上部トレンドラインを上抜け、実体のある強気ローソク足で終値を記録した場合。

買いシグナル2：上部トレンドラインを上抜けた後、価格が一度反落し、前回高値を再度テストして成功した場合、2度目のエントリーチャンスとなります。

売りシグナル：価格が三角形の下部トレンドラインを下抜けた場合、エグジットのサインとなります。

実際のマーケット事例

上図はGate FuturesのBTCUSDT 4時間足チャートです。2020年11月5日から11月12日にかけて、BTCは約13,500ドルから15,800ドルまで上昇し、持ち合い局面でアセンディングトライアングルを形成しました。価格が16,000ドルの三角形上部トレンドラインを上抜けたことで、力強い上昇が始まりました。

まとめ

三角持ち合いパターンは幅広く活用され、実際の取引でも頻繁に出現します。これはダウ理論のトレンド観とも一致しています。標準的な形だけでなく、実際には不規則なバリエーションも多く見られるため、現場では柔軟な対応が求められます。

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