ラウンディングボトムは、価格の下落が徐々に緩やかになり、出来高も減少する中で形成されるチャートパターンです。その後、価格の下落が止まり、しばらく横ばいが続きます。やがてゆっくりと回復に転じ、徐々に回復ペースが加速し、価格上昇とともに出来高も拡大します。この形状が丸みを帯びた弧に似ているため、ラウンディングボトムと呼ばれます。下図をご覧ください。


ラウンディングボトムの形成期間が長いほど、蓄積されるエネルギーも大きくなります。長期間の形成後にブレイクアウトが発生すると、より強力かつ持続的な上昇トレンドにつながるケースが多いです。下図をご覧ください。

ETHを例にすると、2018年1月から2019年1月にかけてETHは約$1,300から$81まで、1年で90%以上下落しました。2019年1月から2020年3月まで、ETHは$100~$400のレンジでほぼ1年間推移しました。テクニカル的に、この全体構造が標準的なラウンディングボトムとなり、長期にわたる形成期間で大きな上昇エネルギーが蓄積されました。2020年3月以降、ETHは大規模なブルマーケットに入り、5,000%以上の上昇を記録しました。
1.ラウンディングボトムのエントリーポイント1:ネックライン上抜け

2.ラウンディングボトムのエントリーポイント2:ネックラインのリテスト
ネックラインを上抜けた後、積極的な買い手が価格を押し上げ、その後価格が一度押し戻されます。価格がネックラインのリテストを成功させて維持できた場合、2回目のエントリーチャンスが現れます。下図をご参照ください。

一部のラウンディングボトムパターンでは、ネックラインを上抜ける前に早期の買いシグナルが現れる場合もあります。パターンの形成期間が長いため、中長期の下降トレンドラインのブレイクアウトなど、他の強気シグナルが先行して現れることがあります。これらを他の指標と組み合わせることで、信頼性がさらに高まります。
・ラウンディングボトムの形成期間が長いほど、その後の上昇トレンドの強さと持続期間が長くなる傾向があります。
・ネックラインのブレイクアウト時に十分な出来高が伴わない場合、ラウンディングボトムが失敗することがあります。

上図はラウンディングボトムの失敗例です。このケースでは、価格がほぼ完璧なラウンディングボトムを形成したものの、強いレジスタンスと大量の売り注文によりネックラインのブレイクアウトが失敗しました。その後、価格は反転下落し、パターンは無効となりました。
ラウンディングボトムは、特に長期ベアマーケットの底値圏でよく見られます。資金や投資家心理の回復には時間がかかるためです。ラウンディングボトムが完成すると、信頼性の高いロングエントリーの機会となり、力強い上昇トレンドにつながることが多いです。
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